入浴介助の手順と注意点|階段昇降機(車椅子用・いす式)の設置販売なら神奈川のシティーリフトかわさき

受付時間 9:00~17:00044-750-0716

お役立ちブログBLOG

お役立ちブログ

入浴介助の手順と注意点

高齢者の介護の中で、食事や排せつなどと同じように、介助を必要とするものに入浴介助がありますよね。

入浴介助は「お風呂に入るためのお手伝い」と簡単に考えてしまう人もいますが、実は介助の中でいろいろな危険が潜んでいるのが入浴です。

せっかく入浴のお手伝いをするのなら、介助する側とされる側が、お互いに気持がいいと感じたいものです。

ここでは、入浴介助の手順や注意点について、詳しくお話していきましょう。

入浴介助の手順と注意点

入浴介助に必要な物や準備すること

入浴介助は、ただ単にお風呂に入ればいいということではありません。

入浴介助自体のお手伝いだけではなく、入る前からの準備も大切なのです。

入浴前に、まずは必要物品を準備しましょう。

バスタオルや着替え、パットやおむつを使っている場合には、それも必要ですね。

シャンプーやボディソープ、皮膚の薬、保湿剤などを使っている場合には用意しましょう。

また、入浴介助の場合には、一人での入浴が困難なのですから、シャワーチェアや滑り止めマットなども欠かせません。

入浴介助の場合、介助をする人も入浴用のエプロンや、サンダル(滑りにくい素材)、薄手の手袋などがあるといいですね。

準備したものが足りないと、入浴途中で取りに行かなくてはなりません。

その間、介助される人が一人になってしまい、予想外の事故が起きてしまう可能性が高くなりますから、準備はしっかりしておきましょう。

 

 

入浴前は体調や身体のチェックを忘れずに

入浴介助に必要な物を準備し終えたら「すぐに入浴を」と思いがちですが、そこは慌てずに。

入浴前には、体調や身体のチェックも大切です。

入浴は、ほかの介助にはない「全身を見る(チェックする)ことができる」貴重な時間でもあります。

体調を聞いて「なんともない」といわれても、実際に身体を見ることで、些細な異常を見つけることもあるのです。

擦り傷や打ち身、床ずれなどは、早期発見をすることで改善も早くなります。

体調のチェックは、いつもと違うことがないかどうか、比較するのもおすすめです。

「身体が何となく熱い」「元気がない」「体調が悪い」と訴えがある時などは、あまり無理をせずに、入浴を次回にするのも一つの方法です。

着替えをするだけ、足浴をすることでも効果はありますよ。

 

入浴前の注意点と準備について

入浴介助では、介助をする人が気を付けておきたいこともあります。

寒い季節に多いのが「ヒートショック」。

これは脱衣所や浴室の温度差などにより、血圧が大きく変化することでおこる健康障害のことですよね。

心筋梗塞や脳血管障害、不整脈など、突然体調が悪くなって命に係わるケースも多いのです。

特に入浴は裸になるわけですから、温度差は致命的です。

それを防ぐために、浴室や脱衣所の温度には気を配りましょう。

もちろん、浴室へ移動する際の廊下や、もともといた部屋の温度も、ある程度暖かく保っておくことが大事です。

もともと血圧が高い人や、心臓の病気を持っている人の入浴介助は、介助する側が念入りに様子を観察しましょう。

入浴前に血圧を測っておくことも忘れずに。

また、浴室や脱衣所は、どうしても湿度が高くなります。

乾燥しているよりは湿気があったほうがいいのですが、長時間湿度の高い場所にいると、高齢者の場合には体にかかる負担も大きくなりますから、入浴前に浴室で待たせることはできるだけ避けたいものです。

 

入浴介護の方法!入浴中の注意点

具体的な入浴介助の方法としては、まずシャワーチェアなどに腰かけてもらいます。

シャワーチェアが冷たいと、驚いてしまうのでお湯をかけて温めておくといいでしょう。

お湯を体にかける時には、自分の肘の内側で温度確認をするといいですね。

服を脱いで裸になったばかりというのは、お湯の温度に慣れていませんから、肘の内側で温かいと感じるくらいの温度が適しているのです。

お湯はいきなり体にかけるのではなく、心臓から遠いところ、つまり足からかけていきます。

体が温まったら頭から洗い、そのあと身体を洗います。

洗う時には、力を入れないで優しく。

こすりすぎは必要な皮脂まで洗い流してしまうので、「泡で洗う」感覚で行えば大丈夫です。

さらに、洗い残しがないように、すすぎも十分にしましょう。

身体が清潔になったら、浴槽に入ってもらいます。

手すりを持って、滑らないようにすることが大切です。

浴槽は滑りやすいので、注意を払いましょう。

入浴中は目を離さず、その場から離れないことがポイントです。

長く浴槽に入っていたいという人もいますが、お風呂から出た後でのぼせてしまうケースも多いので、5分程度を目安に入ってもらいましょう。

 

入浴後の注意点は?

浴槽から出たら、最初に身体の水分をタオルで拭き取ります。

あまり気にしないかもしれませんが、足の裏が濡れていると滑りやすいですから、バスタオルなどを敷いて、そこに立ってもらうと、足の裏の水分までしっかりとることができます。

服を着る時には、椅子に座ってもらい、姿勢を安定させます。

そして必ず体調確認をしましょう。

「受け答えは良いか」「顔色はどうか」など、入浴前と比べて変化があるかどうか確認するのです。

服を着たところで、スポーツドリンクやお茶などで、しっかりと水分補給をしてもらいます。

実は介助する側も、この時に水分補給をするのがおすすめです。

介助者も意外と汗をかいていますよ。

入浴で清潔になった皮膚に、薬があれば塗りますし、乾燥肌の場合や乾燥しやすい冬などは、保湿剤を塗ります。

入浴したことで爪も柔らかくなっているので、この機会に爪切りをするのはとてもおすすめです。

入浴後は、自分が思うよりも疲れているので、少し休憩してもらうといいですね。

 

【まとめ】

入浴介助というのは、自分が入浴した時のことを考えてもらえば、どうやって洗うかという点では難しいことはありません。

ですが、裸になる入浴には、身体の変化や体調確認などに気を配る必要があります。

万が一転んでしまうと、大きなけがになりますから、細心の注意を払うことも忘れてはいけません。

また入浴は「お風呂に入る楽しみ」ということがとても大事です。

入浴のメリットは、身体を清潔にするとともに、気分的にリラックスできることにあります。

介助する側は、様々なリスクを考えながらも、いかにお風呂を楽しんでもらえるかということも、併せて考えることが大切です。

 

関連記事

  • 車椅子利用者のテーブルの高さはどれくらいがよい?おすすめのテーブルを解説車椅子利用者のテーブルの高さはどれくらいがよい?おすすめのテーブルを解説 通常の高さのテーブルでは、車椅子を利用している方にとっては使用しにくいものです。 どれくらいの高さのテーブルが、車椅子を利用している方に理想なのでしょうか。 また、車椅子を利用している方のためのおすすめのテーブルには、どのような種類のものがあるのでしょうか。   […]
  • 老老介護の問題点や解決策は?老老介護の問題点や解決策は? このところニュースなどで時々耳にする「老老介護」という言葉。 この意味をご存知でしょうか? 日本は着実に高齢化社会が進み、「超高齢化社会」になると言われていますよね。 私はまだ若いから関係ないと思う人や、年を取っていても介護は受けないと考える人もいるかもしれませんが、老老 […]
  • 階段の角度はどれくらいがよい?階段の理想的な寸法や安心できるポイントについて解説階段の角度はどれくらいがよい?階段の理想的な寸法や安心できるポイントについて解説 限られた敷地を有効に活用して家を建てたい場合は、2階建ての家が望ましいでしょう。 2階建ての家には当然、階段が必要になります。 しかし、せっかく階段をつくるなら、安全で、おしゃれで、しかも、老後になっても楽に登れるような階段にしたいものです。   あるいは、階 […]
  • ノーマライゼーションとは?課題やバリアフリーとの違いを解説ノーマライゼーションとは?課題やバリアフリーとの違いを解説 「ノーマライゼーション」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。主に福祉用語として使われていて、「障がいのある人が障がいのない人と同じように生活し、いきいきと活動できる社会を目指す」という意味があります。そして同じような言葉に「バリアフリー」もありますよね。この2つの言葉、同 […]
  • 福祉機器(福祉用具)の違いは何?介護用品の種類や利用者を解説福祉機器(福祉用具)の違いは何?介護用品の種類や利用者を解説 福祉機器(福祉用具)を使うとき、同じ意味を持つような「介護用品」という言葉を見かけて悩んだことはありませんか? 2つの言葉はどちらも健常者のような暮らしができないときに使用するものに思えますが、実は使用目的や種類、使う人が少し違うのです。 今回は、介護するのに便利な用品と一 […]
  • 階段の上り下りの不安を解消してくれる昇降機とは?階段の上り下りの不安を解消してくれる昇降機とは? 足や腰などに不自由がある方、高齢の方は、「階段の上り下りが不安」と感じることが多いのではないでしょうか。 お住まいの家が2階建て・3階建ての場合、昇降機を設置することをおすすめします。 昇降機にはいろいろなタイプがありますが、簡単かつ比較的低予算で設置できるのは階段昇降機で […]
このページのトップに戻る