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高齢者が猫背になる原因と改善方法を解説

高齢になると姿勢不良になる人が多いのですが、姿勢が崩れてしまうと身体機能の衰えにさらに拍車がかかってしまいます。

高齢者の姿勢不良の中でも最も多いのが猫背と言われています。

今回は猫背になってしまう原因や改善方法について解説しますので、参考にしてくださいね。

高齢者が猫背になる原因と改善方法を解説

高齢者に多い猫背はさまざまなリスクが!

若い人でもパソコン作業やスマホやゲームで猫背になる人が多いですが、高齢者の猫背は背中の丸まりがより悪化しているケースが多いです。

円背(えんばい)とも言われる姿勢異常の一種で、横から見ると背骨の胸椎の後弯(こうわん)が強くなった状態になっています。

背中が丸くなった状態のことを猫背や円背と呼んでいますが、このように姿勢が崩れるとさまざまな障害が出てきます。

もし高齢者が猫背になってしまった場合、まず歩行や日常生活に支障が出ます。 背中が丸まってしまう事で足がうまく上がらない、椅子の立ち上がりが難しくなったりするのです。歩いたり立ち上がったりという何気ない動作が難しくなるので、日常生活に支障が出てしまいます。

内臓が常に圧迫された状態となるので便秘になったり食欲低下、また常に背中が伸びづらいので呼吸機能の低下も招くでしょう。 背中が伸びづらくなることで頭部や首の関節にもストレスがかかりやすくなり、肩こりや腰痛なども招きやすくなります。

また、うつむいた状態になり視野も狭くなるので気分も滅入りやすくなるなど猫背によってさまざまな障害が出てきます。 このように高齢者の猫背には、身体機能や精神的にも症状が悪化するリスクが高くなるのが特徴です。

高齢者が猫背になる原因

高齢者に多く見られる猫背は、体幹の筋力低下と脊椎の変形などが大きな原因です。 猫背は特に閉経後の女性に多く見られるのですが、閉経後の女性は骨がもろくなることが関係しています。

骨粗しょう症によって脊椎が変形したり、脊椎圧迫骨折により前方がつぶれて変形することが猫背の原因となります。

骨が一度変形すると元に戻らないと言われているので、女性は猫背にならないためにも骨粗しょう症を予防することがとても大切です。

もちろん、高齢者の猫背の方全てに骨の変形が起こっているわけではありません。

体幹周辺の筋力が低下していることで猫背になっている場合には、意識すれば背すじをピンと伸ばすことができます。 運動不足や加齢による衰えで筋力低下になり、それで猫背が進行している方もとても多です。

上半身の筋力が落ちることで猫背になると考える方が多いと思いますが、実は下半身の筋力が低下していることが原因で猫背になっているケースがほとんどです。 下半身には実に7割もの筋肉があり、身体のバランスを保ったり姿勢を支えているのも、ほとんど下半身の筋肉です。

運動不足になるとまず下半身の筋肉から落ちるので、正しい姿勢を保つのが難しくなり猫背になる可能性が高くなります。 また長時間同じ姿勢でいることも猫背を引き起こしやすくします。 長時間座りっぱなしでテレビを見たりなど同じ姿勢が長く続くと、下半身の筋肉を低下させてしまいます。

また、猫背は生活習慣も大きく影響しています。

農村部の高齢者には猫背などの姿勢異常の方が多いという調査結果もあります。 農作業は腰をかがめて作業をすることが多いですから、この長い間の生活習慣が猫背などの姿勢の悪化に影響していると考えられるでしょう。

また、車いすや背もたれのある椅子に腰かけるときになりやすい仙骨座りも猫背を引き起こしやすいので要注意です。 背もたれにもたれかかった体勢になったときに仙骨座りになりやすいのですが、このとき骨盤が後ろに傾いていて背もたれで胸椎や腰椎が立ち上げられた状態になっています。

脊柱が強く上に押し上げられた状態になるので、猫背になる原因として可能性が高くなるのです。 高齢者に多い猫背は身体にさまざまな悪影響を及ぼします。

高齢者の猫背を予防改善する方法

猫背は老化現象の一つなのである程度は避けることができないのですが、普段から良い姿勢を心がけたり効果的なトレーニングで予防改善することができます。

猫背を防ぐためには何より良い姿勢を保つことが大切で、そのためには骨粗しょう症を予防したり体幹や下半身のトレーニングが欠かせません。

骨粗しょう症の予防では骨密度を低下させないために、乳製品や小魚などのカルシウムやビタミンDやビタミンKなどの骨の形成に役立つ栄養素をたくさん摂ることが大切です。

また骨を強くするためには、散歩や階段の上り下りをしたりと日常生活で身体を積極的に動かすようにすることも有効です。 背骨を支えるのがインナーマッスルなので体幹を鍛えることも姿勢の改善には欠かせません。

良い姿勢を保ちながら両手を前に組み、そのまま肘を伸ばしながら前方に腕をゆっくり上げる運動は背部の体幹を鍛えるのに効果的です。

他にも仰向けに寝て片足を胸につけるように曲げ、もう片方の足は膝を伸ばしたままの状態で10秒ほどキープするストレッチも効果的です。

高齢になると猫背になりやすく、猫背になると日常生活にもさまざまな支障が出てきます。 普段から良い姿勢や運動を心がけ、特に女性は栄養面にも注意していつまでも姿勢の良いはつらつとした高齢者を目指しましょう。

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