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要支援1~2はどんな状態?受けられるサービスは?

介護保険を利用する場合「要支援」「要介護」という区分があります。

「耳にしたことはあるけれど、この二つはどんな違いがあって、受けられるサービスの種類は何があるのか」など、疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

また「実際に介護保険を申請する時になって、要支援・要介護という区分を言われても、何のことかわからない!」という場合もありますよね。

そんなことになってしまう前に、ここで要支援について知識を深めてくださいね。

また、要介護や自立についても、簡単に触れておきます。

要支援1~2はどんな状態?受けられるサービスは?

要支援1~2の状態

まず「要支援とはどんな状態なのか」ですが、一言で言うと「人の手を借りずに何とか生活できる状態のこと」です。

つまり、人の手を借りないで生活はできるけれど、様子を見てもらう必要があるということです。

介護が必要な状態になりそうなので、予防を兼ねて支援するという意味です。

要支援は区分が2つになっています。

要支援1は「食事や排せつは自分でできるが、身の回りの世話の一部や掃除などに何らかの助けが必要な状態」を指しています。

立ち上がる時など「毎回ではないが介助を必要とすることがある人」も要支援1になっています。

そして要支援2ですが、1よりも若干見守りや介助が必要な状態を指します。

「食事や排せつは自分でできるが、立ち上がりや歩行などの移動動作で、支えなどが必要なことがある状態」という人は、要支援2とされるはずです。

「自分でできることは多いけれど、すべて一人でできるわけではない」という人が、要支援になると考えるとわかりやすいと思います。

 

 

要介護とは?

次に、要介護についてです。

要介護は1から5までに分かれていますが、動作に何らかの介助が必要な状態の方が該当します。

その介助の頻度や度合いによって、1から5段階に分けられているのです。

身体的な介護はもちろん、健康だけど認知症で常時目が離せないという方も該当します。

要介護1と2は「何らかの介助が必要」という状態の方、要介護3以上になると「一人でできないことが多く、生活動作(食事・排せつ・入浴・移動・更衣)に関しては、具体的な介助が必要」という状態の方が該当します。

精神的な不安や理解力の低下という面でも、要介護3以上には援助が必要とされています。

特別養護老人ホームの入居条件に、要介護3以上となっているのは、生活を行う上で、一人では無理という判断がされているからです。

 

非該当(自立)とは?

介護保険の申請をして、要支援や要介護に当てはまらない状態を「非該当(自立)」と言い、支援が必要ない状態であると判断されたことになります。

この場合、介護保険のサービスは受けることができません。

ですが、高齢になると状態が急に変化することもありますし、見守りが必要なこともありますよね。

「自立と言われてしまったから、状態が悪くなるまで何もしない」というのはおすすめできません。

住んでいる自治体で行っている介護予防教室や、非該当と判断された人へのサービスを調べておきましょう。

最近では非該当や要支援の人へのサービスも充実していますから、自治体に問い合わせておくと、いざという時に安心ですよ。

 

要支援1~2で受けられるサービス

介護保険のサービスを受けるには、それに沿った計画が必要になります。

それがケアプランと呼ばれるものです。

家族がプランを立てることもできますが、サービスの種類などがあるので、専門家であるケアマネージャーがプランを立てることがほとんどです。

ケアマネージャーにプランを立ててもらった場合も費用が掛からないので、お願いするのが無難です。

ケアプランが出来上がれば、それに沿ったサービスを受けることができます。

自宅で受けられるサービス(訪問入浴、訪問介護、訪問看護、訪問リハビリテーションなど)と、施設に通って受けられるサービス(デイサービス、デイケアなど)、介護者の疲労軽減のためのサービス(短期入所など)もあります。

他にも、在宅で生活するための福祉用具貸与や、住宅改修、認知症の人のための地域密着型サービスなど、いろいろなものが揃っています。

ただし、要介護の人に比べると、使うサービスの頻度は少なくなります。

あくまでも支援ということですから、手厚い介護というわけにはいかないことを覚えておきましょう。

また、サービス費用が限度額を超えた分は自己負担となります。ケアプランを立てる時に、ケアマネージャーとよく相談をすることが重要です。

 

 

まとめ

要支援1~2というのは「油断していると要介護になってしまう」という段階でもあります。

一人で生活できない部分を、どうやって補えばその生活を持続できるのか、しっかり考えてサポートする必要があります。

また、手を貸すだけでなく環境を整えるということも重要です。

できないことをそのままにして状態が悪化するのも困りますし、手を借りずに無理をして転倒などが起こっても大変。

周りの手を借りて安全な生活を送るのも、要介護の予防とも言えるのです。

 

要支援1~2は「自立できる可能性がある」という捉え方もできます。

介護保険制度を利用していく中で状況がよくなれば、それに越したことはないですよね。

 

そして忘れてはならないのは、周りが状態の変化に敏感であること。

対応が早ければ早いほど、要介護状態になる可能性は低くなりますから「いつもと違う」「なんだか元気がない」など、素早く気づけるようにしたいですね。

 

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