高齢者が困っていることは?周囲がすべきサポートを確認
高齢者が困っていること、そういわれて何が思い浮かびますか?自分がその立場になってみないとピンとこないことも多いかもしれませんが、高齢になると今までできていたことが難しくなるので、それがそのまま「困っていること」に直結しやすくなります。高齢者の困っていることは、年齢を重ねたことによる体の衰えや健康への不安、また生活環境への適応力が低下するなどが原因で起こりやすくなります。
ここではそんな高齢者の困っていることに対して、具体的な内容やそれをサポートするにはどうすればいいのか、活用できるサービスなども含めてお話ししましょう。
目次
高齢者に困りごとが増える理由
高齢になると、何かと「困ったなあ」と思うことが増えてきます。生活に支障がないというのであれば問題ありませんが、高齢者の場合にはそれが日常生活の中でのことであったり、食事や健康面、生活環境だったりします。しかもこの健康面での衰えは日常生活の困りごとに結び付きやすく、何らかの手立てを講じないと、アクシデントなどの原因となってしまうのです。
そして、高齢者が困っていることというのは、本人があまりそれに自覚がなく、いつのまにか心身ともに弱ってしまう原因になりやすいです。それを回復または改善するためには、かなりの時間がかかる結果になります。高齢者の場合、こうしたことが原因で生活に支障が出るケースは多いので、早い段階での「困りごと」を、いかに解消するかが大きなポイントになるでしょう。
高齢者が困っていることの具体例
ここで具体的なことを挙げてみましょう。例えば高齢になると体力が低下しますが、このことによって動きが鈍くなります。買い物に行くなど外に出ることがおっくうになると、動く機会が減り、足腰の痛みなどが出てくると、さらに行動が制限されます。そして外に出る機会が減ると、周りとの接触も減ってしまい、家に閉じこもりがちになります。すると、困っていることがあるという事態に誰も気付くことができません。
また、動きが減ることで食欲もなくなり、健康面でもあまり望ましくない状態になりやすいです。しかも、食事面では「硬いものが食べられなくなった」「食事の準備が大変だ」といった困りごとが増えてくるので、これも食欲の減退につながってしまいます。動きが少ないということが「お腹がすかない」「硬いものが食べられない」「食べることや作ることが面倒」ということにつながることも。
その結果、食欲が減退して「体調が悪くなる」さらに「動きが悪くなる」といった悪循環を引き起こすかもしれないのです。最初はちょっとした困りごとだったのに、誰のサポートも得られず、大変なことになったというケースも実は少なくありません。高齢者の困っていることに対して、いかに周りが気付き、適したサービスやサポートを提供できるかが、大きなカギになるでしょう。
高齢者に必要なサービスとは?
高齢者が困っていることへのサービスを考える時は、まずその高齢者本人が、介護が必要な状態なのかどうかを把握しなければなりません。要支援や要介護の状態であれば、介護保険を活用したサポートを検討することができますが、そうでない場合には、民間のサービスを検討しましょう。例えば、なかなか外に出ることが難しく、買い物に困っている場合は、買い物代行サービスをお願いするといいでしょう。
最近では民間企業やタクシー会社などが、こうした買い物代行サービスを提供しており、費用も安く済むので利用する人が増えてきています。また、スーパーが独自で実施している、宅配サービスも便利です。調理や清掃についても、代行してくれるサービスがあります。
そして、一人で生活をしていて、何かあった時のための「見守りサービス」は、一緒に住んでいない家族に安心感を与えてくれます。もちろん高齢者本人としても、何かあった時の心強い味方になるので、ありがたいのではないでしょうか。さらに、建物の老朽化や高齢になったことで階段を上るのが大変などといった、住居面でのサービスは、住宅改修を行う業者に依頼するといいでしょう。
高齢者にはどのようなサポートが必要?
要支援または要介護認定を受けている高齢者の場合、介護保険内のサポートも活用したいところです。例えば、体力の低下や周りとの交流が少なくなったという場合には、デイサービスなどに通うことで、食事や入浴、他者との交流といったさまざまなサポートが受けられます。またリハビリを目的としたデイケアに通うことも一つの方法です。
自宅で介護を受けている高齢者は、「家族に迷惑をかけている」という感情をもちやすい傾向にあります。家族に負い目を感じることも、困りごとの一つと考えられます。そのような思いを軽減する(家族への負担を減らす)という目的で、訪問介護やショートステイを利用するという方法もあります。
住み慣れた自宅で生活をしたいという気持ちが強ければ、住宅改修などを行い、住みやすい環境を整えるのも選択肢の一つです。ただし、「一人暮らしを続けてきたけれど、体力的に難しい」という場合は、施設への入所も視野に入れる必要があるかもしれません。こうしたサポートに関しては、住んでいる自治体によって違いがあるので、まずは問い合わせてみるといいでしょう。
まとめ
高齢者が困っていることは、本人からの申告がないと気付きにくいものです。できるだけ、周りがその困りごとを察知して、サービスやサポートをうまく取り入れることで、安心して健康的な生活を送ることができるでしょう。当社「シティーリフトかわさき」では、高齢者の方にご利用いただける階段昇降機を取り扱っております。快適な生活を送るうえでのお手伝いができればと思っておりますので、興味がある方はお気軽にご相談ください。