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障害の社会モデルとは?社会的障壁解消のためにできることを考える

障害についての考え方の一つに、「障害の社会モデル」というものがあります。
従来は「障害の医学モデル」や「障害の個人モデル」という考え方が一般論としてありましたが、最近ではさまざまな考え方が取り入れられるようになっています。

 

今回は、障害の社会モデルとは何か、障害の社会モデルが使われるケース、社会的障壁について、また障壁解消のためにできることを、順を追って解説していきます。

障害の社会モデルとは?社会的障壁解消のためにできることを考える

障害の社会モデルとは?

「障害の社会モデル」とは、障害は個人の心身機能によるものだけでなく、社会(人や環境、システムなど)にも原因があるという考え方です。

例えば、車いすを利用している人がいるとします。

階段しかない場所で上階に移動したいとき、立って歩くことができないことが障害を作り出しているのではなく、段差があることやエレベーターがないことが障害の原因であると捉えます。

そして、障害の社会モデルでは、障害のある人への社会的障壁を解消するのは社会の責務であるという考え方も基本となります。

障害の医学モデル(個人モデル)とは?

「障害の医学モデル」とは、障害は個人の心身機能に原因があるとする考え方です。

 

例えば、車いすを利用している人が上階に移動できないのは、立って歩くことができないからであると捉えます。

そして、障害を解決するには、リハビリや訓練などによる個人の努力、医療現場による治療の問題があるという考え方をします。

障害の社会モデルが使われるケース

障害には二つの考え方があり、どちらが正しいと言い切ることはできません。
しかしながら、近年では障害の社会モデルが用いられるケースが増えてきています。

条約締結や法整備の推進

障害の社会モデルは、2006年(平成18年)に国連総会で採択された「障害者権利条約」において考え方が示されました。

この条約の考え方に基づき、2011年(平成23年)に「障害者差別解消法」が改正されるなど、法整備が推進されています。

「障害者基本法」や「障害者差別解消法」において、障害者の定義が以下のように改正されました。

改正前

「身体障害、知的障害又は精神障害(以下「障害」と総称する。)」があるため、継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者

改正後

身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるもの

 

参照:障害者基本法(昭和四十五年法律第八十四号)

 

上記は、障害の社会モデルを如実に反映しているといえるでしょう。

ユニバーサルデザインの導入

2020年東京パラリンピックをきっかけに、共生社会の実現に向けて「ユニバーサルデザイン2020行動計画」という取り組みが始まりました。
この計画の中にも、障害の社会モデルを理解する必要性が示されています。

 

ユニバーサルデザインは障害や年齢、性別にかかわらずすべての人が使いやすいデザインを意味しています。

従って、ユニバーサルデザイン化を進めることは、障害がある人だけでなく、他の人の障壁をも解消することに繋がります。
つまり、すべての人を平等に扱うという「社会モデル」の理にかなっているのです。

社会的障壁とは?

障害の社会モデルにおいて解消すべき「社会的障壁(バリア)」には、以下の4種類が挙げられます。

物理的バリア

公共交通機関や道路、建物、住宅などで、移動や動作を行う上で生じる物理的なバリアのことです。

具体例

階段しかない(スロープもエレベーターもない)駅やビル、滑りやすい住宅の床、通路や点字ブロックの上に置かれた自転車

制度的バリア

社会のルールや制度の制約などにより生じるバリアのことです。

具体例

視覚障害があることを理由に就職面接を断られる、入学試験や資格試験が受験できない、介助犬(盲導犬や聴導犬)を連れた人が入店を断られる

文化・情報的バリア

文字による情報や音声による情報など、必要な情報が提供されないことで生じるバリアのことです。

具体例

電車内で流れる緊急時のアナウンスが音声のみで聴覚障害者が状況を把握できない、案内板に点字表示がないため視覚障害者が目的地に辿り着けない

心のバリア

障害への偏見や差別、無関心により生じるバリアのことです。

具体例

罵声を浴びせる、「かわいそう」という発言をして差別する、点字ブロックがあることに気づかず自転車や荷物を置いて視覚障害者の歩行を妨げる

社会的障壁を解消するためにできること

私たちが意識していないだけで、社会にはさまざまな障壁が存在します。
先述した4種類の社会的障壁(バリア)を解消するためにどのようなことができるのか、その方法を一例としてご紹介させていただきます。

 

ぜひ、皆さんも一度考えてみてください。

 

物理的バリア
施設や設備のバリアフリー改修工事を実施、障害者の通行を妨げる障害物を取り除く

 

制度的バリア
ルールや制度の改定、事業者や教育機関、従業員への理解促進

 

文化・情報的バリア
情報伝達の方法を多様化する(点字や手話の導入や普及)

 

心のバリア
広告やインターネットでの啓発活動、障害の社会モデルに関する教育や研修などの実施

 

自治体や企業がお金をかけて解決策を実施しても、心のバリアなど一部の障壁をすべて解消することは難しいです。
本当の意味で「障害の社会モデル」を実現するには、一人ひとりの意識改革が必要不可欠といえるでしょう。

まとめ

今回は、障害の社会モデルとは何か、社会的障壁解消のためにできることをご説明しました。
社会にはさまざまなバリアが存在すること、そしてその解決のためには、皆さんの「バリアフリー」への意識が重要だということをご理解いただけたと思います。

 

例えば、車いす生活の人がいかに不便を感じているかを知り、少しでも快適に生活できるよう考えてみることです。

シティーリフトかわさきでは階段昇降機を取り扱っています。
バリアフリー環境の実現をご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。

 

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