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介護うつの症状やチェックポイント

身内の介護をしている人が陥りやすい「介護うつ」。

文字通り、介護をしている時に、夜眠れない・疲労感が強い・不安が強くなるなどのいわゆる「うつ症状」が出てしまうというものです。

長い間家族の介護をしていて、それが終わった時の虚無感から介護うつになるケースもあり、高齢社会の問題のひとつでもあると言われています。

介護うつは、自分が気付いていないうちに症状が進んでいることも多いのが特徴。

今回はその介護うつについて、症状やチェックポイントをまとめました。

介護うつの症状やチェックポイント

介護うつの症状

「介護うつ」というのは、実はきちんとした病名ではありません。

介護をしている人や介護が終わった人に、うつ症状が出ることを指しているのです。

つまり、うつの症状と同じということになりますね。

具体的には、夜眠れなくなる、食欲がなくなる、イライラして落ち着かない、何かと不安感が強くなる、人と話をするのがおっくうになる、やる気が出ないなど、心身ともに様々な症状が出てきます。

こうした症状が、1日のうちに何度も見られるまたは、ずっと続いているということが、2週間以上続くと、介護うつになっている可能性が高くなります。

介護自体が、体の疲れを感じるものですが、いつもとは違う疲れ方だと感じた時にも「もしかして?」と、介護うつを疑ったほうがいいかもしれません。

 

介護うつでのチェックすべき点

介護うつは、心身の疲れからくるストレスが大きな原因と言われています。

それでは、介護うつを疑う際にチェックすべきなのはどのような点でしょうか。

ひとつは「介護の疲れがたまっていないか」という点です。

介護というのは、かなり体力を必要としますし、毎日続くことですから、疲れが蓄積しやすいのです。

もうひとつは「精神的な疲れが出ていないか」という点です。

介護を受けている人からの心無い言葉で、精神的にもダメージを受けることも多いでしょう。

そして、将来的な不安があるのも、介護うつの特徴です。

子育てとは違い、介護は終わりが分かりません。

いつまでこの状態が続くのか、また金銭的にも大丈夫なのかなど、いろいろな不安が出てきます。

「どうして私ばかりがこんな大変な思いをするのか」「この先どうなるのか」と、不安が大きくなって、何も考えたくない状態になってしまうのです。

また、介護うつには性格も関係していると考えられます。

几帳面で責任感が強い人は、「ちゃんと介護をしなければ」とか「私がやらなければならない」など、自分を追い込んでしまいがち。

その結果として介護うつになってしまうのです。

なんとなくおかしいと感じたら、自分自身について冷静に見つめてみることも大切です。

 

認知症の介護はうつになりやすい?

認知症の親を介護していると、介護うつになりやすい傾向にあると言われています。

それは、認知症の場合、同じことを何度も繰り返す・場所が分からなくなるなど、何度も同じ対応を迫られることが多いためです。

症状が進むと、家族のことも分からなくなるケースがありますし、妄想などが出てきてしまって、介護する側がまいってしまうのです。

家族だからこそ、おおらかな気持ちで接し続けることができないというケースもあり、精神的な負担が重くなりがちです。

 

介護うつの治療法は?

介護うつになってしまったら、早めに専門家に相談するのが重要です。

「うつは精神的なものだから、ゆっくりすれば大丈夫」と思うかもしれませんが、介護は毎日続くものです。

何も手を打たないでいると、うつの症状が進み、自分がつらい状況に陥るばかりです。

ですから、早めに心療内科などを受診してみましょう。

介護うつの治療としては、薬物療法と休養、精神療法があります。

薬物療法は、抗うつ剤を使って、気持ちの落ち込みをおさえるものです。

ただし、効果が出るまでには2週間くらいかかるのが普通ですから、治療すればすぐに効果が表れるものではないことを覚えておいてくださいね。

また、休養は、思い切って介護から離れる時間を作ります。

介護施設のショートステイなどを利用して、気分転換をするのです。

「施設に預けるなんて」と思う人もいますが、介護する側が健康でないと介護はできませんし、介護される側にとっても良いことではありません。

介護職員も「良い介護をするためには、休みと仕事の切り替えをしっかりすることがプロとしての心構え」と言われるそうです。

自宅で介護をしていて、疲れてしまう場合には、こうした休養もとても大切ですよ。

そして、精神療法ですが、これはカウンセリングなどで、介護うつの原因を探り、取り除く方法を見出してくものです。

介護うつは一人で抱え込んでしまうことで症状が悪化してしまいますから、カウンセリングなどで誰かに話を聞いてもらい、今後の対応を一緒に考えることで気持ちが前向きになることができます。

自分の話を客観的に聞いてくれる人がいて、アドバイスをくれる、これだけでも気持ちが落ち着きます。

一人で抱え込まない状況を作ることが、介護うつの治療とも言えますね。

もちろん、どんな方法で介護うつを治療するかは、本人と専門家でよく相談をします。

薬を使うのはちょっと抵抗があるという人は、そういう話もしておくと安心ですよ。

 

まとめ

「家族だからこそしっかりと介護をしたい」その思いはとても大切です。

ですが、介護というのは毎日続き、心身ともに重労働。

結果的に介護うつになってしまっては、介護する側・される側どちらもつらいばかりです。

自分が頑張らなければならないという気持ちは十分理解できますが、時間が経つにつれて一人では難しく負担も大きくなってきます。

良い介護を長く続けるには「周りの人と一緒に分担しながら」というのが、介護うつにならない一番の方法ではないでしょうか。

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