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高齢者にとって暮らしやすいバリアフリー住宅にするための設備や工夫

安全に生活するためには、生活に支障をきたす障害物がない方が良いですよね。
このような障害物を取り除いた住宅をバリアフリー住宅といいます。
しかし、そこに暮らす人によって、障害物と感じるものには違いがあります。
今回は高齢者が暮らすことを念頭に置いたバリアフリー住宅について紹介していきます。

高齢者にとって暮らしやすいバリアフリー住宅にするための設備や工夫

高齢者の身体的特徴

高齢者にとってどのような点が障害物となるのかを考えるときに忘れてはならないのは、高齢者がどのような身体的特徴を持つのかという点でしょう。

まず足の筋力が低下することで、歩幅が狭まり足を上げて歩くことが難しくなっていきます。
転倒リスクも高まり、長く歩くことや立ち続けることが難しくなります。
また、足だけで身体を支えることも困難となります。

筋力低下が起こるのは足だけではありません。
背中の筋力も衰え、背が丸まり実際の身長より低く感じる可能性もあります。
加えて、瞬発力も低下し動きも緩やかになるかもしれません。

視力や聴力も低下する方も多いのではないでしょうか。
加えて、熱さや寒さなどが感じにくくなる高齢者も多いといいます。
このような特徴から、どのように設備に工夫を施せばよいかを考えていきましょう。

浴室や洗面所

浴室は生命に直結する事故が多く発生する住宅設備です。
浴槽内で転倒してしまうと、起き上がれず溺れてしまうことが考えられます。
また、実際の寒暖差と自分が感じている寒暖差に違いがあり、ヒートショックを起こす心配もあります。

転倒防止の工夫

浴室や洗面所は水濡れにより転倒するリスクが高い場所です。
床材を滑りにくいものに変えたり、手すりを設けたりするなどといった工夫が必要です。
浴室は水が外に流れ出ないように段差を設けている場合がありますが、段差があると躓き転倒する心配があります。
浴室の床に軽い傾斜をつけるなどの工夫をすることで、段差がなくても水が外に流れ出ない浴室にできます。
できるだけ出入口をフラットにしましょう。

介護者と一緒に入れる

1人での入浴や身支度が難しくなってくると、介助者が必要となるでしょう。
そのため浴室や洗面所自体を広めにすることも大切だと言えます。
また、車椅子を使用するようになったときに備え、洗面台の下に収納を設置しないことも工夫のひとつです。

トイレ

自分で排泄できることは高齢者の自尊心を傷つけません。
自分でトイレに行けるよう使いやすくすることが必要でしょう。

寝室近くに設置

尿意を感じてからトイレに行く場合でも、動作がゆっくりとなるため間に合わないケースが出てきます。
とくに就寝時に尿意を感じてからトイレに行くには時間がかかります。
できるだけ寝室の近くにトイレを設置するとよいでしょう。

和式より洋式に

和式トイレはどうしてもしゃがむ必要があり、足の筋力が衰えた高齢者には大変です。
やはり体重がしっかりと預けられる洋式トイレの方が安全です。
また、便座に座るときに上体が支えられるよう手すりを設置することも忘れないようにしましょう。

広いスペースにする

筋力が衰えると動作も大きくなりがちです。
トイレでは服や下着を下げるなど大きな動作ができるよう、広いスペースを確保すると良いでしょう。
また、介助が必要な場合に介助者が動けるスペースがあると安心です。

玄関回り

住宅の中でも段差が多い場所の1つが玄関回りでしょう。
完全に段差をなくすことは難しいですし、段差がある方が便利な場合もあります。

スロープの設置

雨水の侵入などを防ぐためにも、玄関前は地面より高くなっている場合が多くなります。
しかし、地面より高いとどうしても段差が発生します。
この段差にスロープを設置することで、足を高く上げなくても玄関からの出入りが可能となります。

スロープを安全に歩行するためには手すりの設置も必要です。
車椅子でも通れる幅を確保しておけば、車椅子生活となった場合でも利便性が高まります。

玄関扉の段差をなくす

玄関扉の部分に微妙な段差があると、躓く原因になります。
杖を突く場合も段差があると転倒するリスクが出てきます。
段差をなくすことでスムーズに出入りできるでしょう。

腰掛けられる段差

全く段差がない玄関だと、靴を履くときに腰掛ける場所がなくなります。
もし車椅子対応などで完全にフラットにする場合にも、腰掛けられる場所を用意するとよいでしょう。
もし段差が高い場合には、踏み台を用意し段差を低くすると靴の着脱も楽になります。

扉やスイッチ類

扉や照明などのスイッチについても工夫が必要です。

吊り引き戸や外から開錠できる鍵の設置

ドアタイプの扉は開閉しにくく、車椅子生活になったときには非常に不便です。
またレールが下にあるタイプの引き戸にも、躓いてしまう心配があります。

理想としては、上にレールがある吊り引き戸を設置すると良いでしょう。
吊り引き戸も軽い力でも開閉できるメリットがあるため、おすすめです。
また、トイレなど鍵をかける扉は、万が一の際外側から開錠できるよう工夫しておきましょう。

スイッチは低めで大きなもの

目線が低くなり高い位置にスイッチがあると大変なので、スイッチの位置は低くすると良いでしょう。
また、小さなスイッチは使いにくいと感じられるため、大きな物にすると使い勝手が良くなります。
大きなスイッチには軽い力でも押しやすいメリットがあります。
どの照明をつけるスイッチかを大きな文字で記載しておくのもおすすめです。

まとめ

高齢者は足の筋力の衰えにより転倒リスクが高まります。
高齢者向けバリアフリー住宅では、特に段差を減らすことや上体を支える手すり、滑りにくい床材を使うといった工夫が必要です。

可能であれば複層階住宅よりは平屋のほうが階段の昇降がなく住みやすいのですが、既存住宅や土地の広さの関係で複層階住宅にせざるを得ない場合もあるでしょう。
当社に相談して頂ければ、住居の階段の昇り降りが心配な高齢者に向けて、階段昇降機を設置することもできます。
ぜひご検討されてはいかがでしょうか。

 

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